小山欽也先生の和紙の授業

今日は紙造形家でもある小山欽也先生の和紙を使った授業をのぞいてみようと思います。この授業では紙の原料であるコウゾやパルプなどを使い、紙の持つ造形的な面を学んでいきます。
上の写真は和紙を漉く時にいろいろな素材を入れこんだもの。

自然の草花も紙に漉くことが出来ます。

 紙の中にDHC!?



場面は変わって、この日は和紙から糸をつくっています。
この技法は江戸時代、日本に木綿が伝わる前の技法です。

まずは和紙に細かくスリットを入れていきます。
コンクリートブロックを用意し…


霧吹きで和紙を湿らせ…

コロコロと転がしながら和紙を揉んでいきます。

しばらく続けると、和紙は糸のようにかわっていきます。

和紙の糸のミミ。

和紙のミミを互い違いにちぎっていくと…

一本の和紙の糸になっていきます。
とても美しい!!


この授業では他にも昔の服の素材としていも使われていた強製紙(こんにゃく糊を使って作った、水にも強い紙)や立体的にできあがる和紙など、様々に変化する紙の表情を半年をかけて学んでいきます。まだまだ面白い技法が沢山あるので、またご紹介しようと思います。


(高須賀)

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