雑誌『工藝』展示/東京造形大学 図書館
東京造形大学付属図書館が所蔵する雑誌『工藝の』一部を、 館内の貴重書展示ケースに展示しています。 雑誌『工藝』は、 民芸運動の機関誌として、昭和 6 年( 1931 )から 26 年( 1951 )の 20 年間で 120 巻が発行された雑誌で、民芸を提唱した 柳宗悦 の工芸理論の展開と実践の場でもあったといわれ、雑誌そのものが一つの工芸品としてとらえられています。 装丁は主に染色家の芹沢銈介がデザインやプロデュースを手がけ、表紙は芹沢による染物や鈴木繁男の絵漆、あるいはさまざまな織物や版画など、多彩なデザインと技法によって飾られています。 本文は 活版による印刷で、 13 号から各地の手漉き和紙が用いられ、小間絵と呼ばれる挿画を芹沢や バーナード・リーチ、 棟方志功 など、柳が信頼した民芸同人の作家たちが手がけ、扉や目次などを飾っています。 見所: ・芹沢銈介が型染で初めて装丁を試みた創刊1号から12号。 ・芹沢銈介、富本憲吉、バーナード・リーチ、エリック・ギル、棟方志功の小間絵。 ・終刊120号 ・装丁 ・型染(芹沢銈介、三代澤本壽) ・織物(葛布、絣、縞) ・絵漆(鈴木繁男) ・版画(川上澄生、棟方志功) ・本文用紙(出雲椏紙、石州市山、野州烏山、雲州岩坂)