卒業生の染色作家/国展
第90回 国展 が国立新美術館で開かれています。
国展には工芸部があり、卒業生の染色作家が毎年出品しています。
国展には工芸部があり、卒業生の染色作家が毎年出品しています。
公募団体の一つ国画会の公募展が国展です。
その工芸部門にはかつて、柳宗悦、浜田庄司などとともに染色家の芹沢銈介が参加していました。
芹沢の弟子で、東京造形大学・テキスタイル専攻の創設から関わってきた四本貴資先生は、1958年に国展初入賞、59年国画賞を受賞しています。
その頃四本先生は、染料を混入した色糊を使い、版(ブロック)で布に捺染するという新しい染色表現に挑んでいて、受賞作は「版捺染」による作品でした。
版捺染 木綿 1960年 巾90㎝(作品集「四本貴資」より)
四本先生は授業でも色糊捺染を積極的に指導し、それが造形大テキスタイルの個性の一つとなって今も続けられています。
また、四本先生の指導を受けた卒業生に捺染による作品制作を得意とする染色作家がたくさんいて、中には国展の会員や準会員、会友も少なくありません。
今年の国展にも卒業生の作品が並んでいました。
今田史朗さん
緒方義彦さん
坂田峰子さん
鈴木均治さん
宮内敬子さん
第90回 国展
4月27日(水)〜5月8日(日)
国立新美術館