授業紹介 〜 綴れ織りの授業 〜
後期の授業紹介です
今回は2年生の綴れ織りの授業を紹介します。
担当は後期から復活の須藤先生です!(先生おかえりなさい〜!)
この日は須藤先生がこの授業のためにオーストラリアから持ち帰ってきてくださったタペストリー作家のサンプル(本番の織物を織る前の試作)の紹介から始まりました。
シンプルな構成が色彩の美しさを引き立てています。
混ざり合う糸のテクスチャーも綺麗です。
1色に見えますが、よーーーーくみると1色の中に様々な色糸が織り込まれています。
白や黒も同色系の色を混ぜることにより深みが増しています。
こちらは実際にこの作品に使われている緯糸1本分です。
茶色をつくりだすのに様々な色糸が使われています。
プロはまるで絵の具のをパレットの上で調色するように、細い色糸をちょっとずつ混ぜることで絶妙な色合いを創りだすそうです。
さすが、プロの仕事!タペストリーの裏の糸処理の仕方も綺麗です。
素晴らしい作品に刺激をもらい、学生も制作を開始です!
綴れ織りとはで織機を使わずにこのように木枠に経糸を張り、そこに緯糸を入れていく技法です。
カーペットやタペストリー、日本では京都西陣の帯などが有名です。
この授業では描いたドローイングをタペストリーとして織り上げます。
自分の原画に合わせて色糸を調色し、オリジナルの色をつくります。
調色した緯糸をボビンと呼ばれる木製のスティック状のものに巻き付けて経糸に通していきます。
この緯糸の通し方によってはスリットを入れられたり、糸を浮かせたりなど表現技法は様々です。
どような構図で仕上げるのか、須藤先生の丁寧な指導が入ります。
黙々と作業する2年生、完成が楽しみです!