2015年学外卒業制作展「縁」レポート 前編
2015年学外卒業制作展「縁」が南青山スパイラルにて開催されました!
毎年、スパイラルでの学外展示は東京造形大学テキスタイル学科で、恒例行事となっており、学生たちはこの展示の準備に向けて1年以上の時間をかけて行なっています。
4年生にとって大学生最後の展示となる、スパイラルでの展示は学生の気合いもなみなみならぬものがあります。
それでは、テキスタイルへの情熱のこもった展示を写真でご紹介いたします。
まず、入ってすぐに目に入ってきたのが、大きな花輪!!!
これは、去年の卒業生から送られてきたそうです。スパイラルの展示担当者もこのような花が贈られてきたのは初めてらしいです。
それにしても大きすぎでしょっ!!
エントランスを飾ったのは中村美月の織り出しドレスの作品。
筒織りの技法を応用し、縫製をいっさいしていないドレスです。首や袖ぐりも縫製なしで丁寧に始末がしてあります。
「another skin」中村美月
こちらの作品は風景を単純化し、縞として表現した帯の作品です。静かな縞の世界に力強さを感じることができます。
「色の風景」中村あやめ
「Reviving fashion of the past -Sense of loss」
久保田直杜
300枚もの陶器柄のコースターの作品。一枚一枚紙を切り抜き、型染めの技法で染められています。
「いろいろなかたち」内藤小百合
こちらは院生の織りコースの谷山さんの作品です。カラフルな糸と巧みに組まれた織物組織は、ひらがな50音とリンクしており、織物は一つの文章となっています。
「かなで綴る織物 -にちにち」谷山友惟
サカナ柄になっているネクタイの作品。
一つ一つ柄や色が違っていてみていて楽しいです。
「おさかなネクタイ」山口ひかり
12月分のポケット付きのカレンダーを誕生石をモチーフに作った作品。
「HARE 365」白川未歩
自分が大好き過ぎて、制作した自分の分身(Doppelganger)としての作品。彼いわく、自分を作品として作っても、複製は複製でしかなく、だからこそ自分は唯一無二の存在として美しいのだと語っていました。
「Doppelganger」竹内拓弥
デコトラ、歌舞伎町、おいらん、七夕などの日本独自の文化をモチーフに作ったバック作品。形も様々で見合ていて楽しくなります。
「形を持つバッグ」伊澤沙里
枠に生地張り、構成した作品。無機質な生地がリズムカルに構成されています。
「Composition」太田佳吾
4重織りで複雑な構造になっているストール。無縫製の一枚のストールの中には様々なストライプやチェックの柄が見え隠れしています。
「色のちから」為末樹美
「花びらをまとう」石塚ひかる
今ご紹介した作品は全体の展示の半分ですので、また後日もう半分の作品をご紹介します。乞うご期待。
高須賀