2013年度卒業制作展「むすび」 後編
先日、ご紹介した2013年度卒業制作展「むすび」前編の続きです。
展示空間はこんな感じ。
井上美里「structure freedom with yarn」
こちらは大学院生の作品。
織り機の上で作る立体作品です。タテ糸がヨコ糸になり、ヨコ糸がタテ糸になり、複雑な形を織り上げています。
織り機の上で作る立体作品です。タテ糸がヨコ糸になり、ヨコ糸がタテ糸になり、複雑な形を織り上げています。
村上緑「折り布」
オーガンジーを折り込んでいき、上からプレスをかけることで、半永久的なプリーツ加工を施した作品です。
藤野寿朱菜「生地なった靴。靴になった生地。」
カラフルで愉快な生地と靴の作品。
生地から靴が出てきた様な、見せ方が面白いです。
岩田早紀「スカート商店街」
商店街のお店をモチーフにしたスカートのコレクション。スカートの柄にはお肉屋さんや八百屋さんなどの、身近なお店が描かれており、一つ一つ見ていて楽しい作品です。
守屋佐知子「朝行く道 夜の帰り道 雪の道」
織物組織を巧みに使ったカラフルな生地です。四角い柄がかわいいです。
内川実季「Nukegara」
織物組織を使って織り上げた、立体的な作品です。
抜け殻をデザインモチーフにした、生き物の様な織物が楽しいです。
杉山日香里「魚」
魚をモチーフにして染めた作品。
一点一点手作業により染められた生地は、二度と同じものが作ることが出来ないものになります。
川村あかね「木々 季節と時間の中で」
ドット絵のように、1マス1マスをつづれ織りの技法で織っていった作品。
近くで見ると、タテにスリットが入っており、織物ならではの立体的な表現になっています。
禹ビンナレ「凹凸テキスタイル」
カラフルで愉快な子供服の作品です。
染めた生地の上から、違った素材の生地を重ねてつけたり、ステッチを入れることで、複雑な柄の奥行き感を出してます。
染めた生地の上から、違った素材の生地を重ねてつけたり、ステッチを入れることで、複雑な柄の奥行き感を出してます。
谷村永実「寶貝」
自分の宝物の貝をモチーフにして染め上げた作品です。
大きな柄がパワフルです。
藤原かえで「24hours」
大学院生の作品です。手織りで織られたコールテンの作品です。
手織りと思えない緻密な織物は全部で72枚もあります。
戸塚ひかり「●→?」
生地の平面性と衣服の立体感を考えてデザインされた作品です。
服のパターンはすべて丸い形から作られています。
岸本有希子「時を刻む布」
ほぐし絣やインレイの技法を使って織られた作品。
手作業を重ねることで、織物らしからぬ、柄の柔らかさを出しています。
貝塚敦観「infinity 心の記憶、感情の痕跡」
大学院生のつづれ織りの作品です。
細い糸で緻密に織られています。作品にかけた時間と仕事量は圧巻です。
白石倫代「Wrap」
生地を裂き、極太の糸を自分で作り、編み上げた立体的なラグです。
規格外の大きさの編み物を編む為に編み棒も自分で作ったという、力作です。
吉田かな子「雑草と、それにまつわる小さなはなし」
身近に生えている雑草をモチーフにした作品。
派手な色を使わずに、それでいて迫力がある。雑草の力強さを感じることが出来る作品です。
派手な色を使わずに、それでいて迫力がある。雑草の力強さを感じることが出来る作品です。
以上、2013年度の卒業制作展「むすび」のレポートでした。
今年のspiralでの学外展では大反響をよび、なんと東京造形大学の学外展をやった中で過去最高記録、5日間で2500人近くの方が展示会にいらしていただきました!!
これはすごい!!!
今年度の卒業制作も、この調子ですばらしい作品が沢山生まれることを期待しています。
今後とも東京造形大学テキスタイルデザイン専攻領域をよろしくお願いします。
2013年度卒業制作展「むすび」前編はこちらから!!
(助手:高須賀)