藍染実習!

今年も藍染実習の時期になりました!
今年も八王子にある藍染工房の野口染物店さまにお世話になりました。
江戸時代から続く、
野口さんで6代目、息子さんで7代目の天然藍で長板中形を染めている工房です!

今回は織専攻3年生15名で行きました。

藍の花(藍色の泡)が立派です!

野口さんに染め方をレクチャーしてもらいます。

藍釜の中では緑色の液体です!

色ムラができないように全体によく揉み込んで、
雑巾を絞るようにカセを絞ります。

まんべんなく空気に触れさせて酸化させると、
緑だった糸がどんどん藍色に変わっていきます。

何度か、染めて酸化させることを繰り返して、
目標の色に近づいてきたら、水で洗います。
そこで薄いようなら、
また重ねて染めていきます!
濃い藍を染めるのはとても根気のいる作業です。

では!みんな染めてみましょう!
絣織のための、自分でくくった糸を染めます。
染める前は十分水につけて染めムラができないようにします。

みんな並んで糸を空気に晒します。
カセとは違い、細かいピッチのくくりなので、
丁寧に糸をほぐします。

釜ごとに藍の状態が違うので、
染めたい濃度で釜を選びます。
染めている最中にも藍の状態は変わっていくのでみんな慎重になります。

この作業を繰り返して染めました。

野口さんに普段のお仕事の説明をしていただきました!
現在は浴衣を中心にした反物を染めているそうです。

長板中形とは、
細かな柄の型紙を使い、
両面に同じ位置に糊を置いて防染し、
藍で染めます。
表も裏も寸分の狂いもなく同じ柄の糊を置くことはまさに神業です!

このように非常に細かな柄です。
現在は和紙と型紙を作る技術が減ってきていて、
創業当時の型紙は残っているそうですが、
再現はできないそうです。
その型紙や反物を見せていただき、とても貴重な体験でした。



ここで染めた糸で絣織を進めていきます。
どんなものが織り上がるかとても楽しみです!!

岸本










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