野口染物店で藍染!
今年も3年生の織専攻で八王子の野口染物店様へ藍染に伺いました!
創業210年の歴史のある工房です。
現在は6代目の野口汎さん、7代目の野口和彦さんのお二人で染められているそうです。
まず、汎さんからご説明していただきます。
今回は、中国とスイスからの留学生も一緒です。
みんな初めての藍染で緊張です・・・
絣の糸や、絞り染めの生地を染めました。
藍染は空気に触れると藍色へ変わって行きます。
浸すと緑のような色ですが、出すとじわじわと藍色に変化して行きます!
自分の好みの色を出す為に、
染めて干し、また染めて・・・と何度も染色していきます。
藍釜によって色の変化もあります。
みんなゴム手袋をつけていますが、
中には手も藍色に染めて楽しんでいる学生も!
ある程度染めてから水洗し、日光に晒して乾かすと色が定着します。
濃色はこの作業を繰り返します。
シャツを持参している学生もいます!
天然藍のシャツは素敵です!
みんなとても積極的です!
最初は緊張していたけど、
どんどん楽しくなって来ました。
野口さんでは、
長板中型という技法で浴衣を染めています。
生地の表と裏の両面に型紙を置き、糊で防染し、
藍釜で染めます。
型紙はこんなに細かいです!
頑丈な和紙を切り抜いているそうですが、
レースのように向うが透けて見えます・・・
これを生地の表と裏でぴったり揃えるのは想像もできないような技術です!
糊は赤く色をつけて分かりやすいように工夫しているそうです。
この方法は野口さんしかしていないそうです。
全国でも数が少なくなってしまった技術です。
現在は職人を育てる環境を作るのが大変なようです。
型紙も江戸時代と比べると、失われた技術がたくさんあるそうです。
とても貴重な体験をしました。
ありがとうございます!
手もキレイに染まりました!
奥から、関先生、留学生のアンナ、そして岸本です・・・
生地や糸はどのように染まったのでしょうか?
作品講評が楽しみです!
岸本