特別講義 榎本先生によるドローイングワークショップ!


今週の水曜日、9日に大分県立美術館で教育普及活動をされていらっしゃる榎本寿紀さんをお迎えし、ワークショップを開催して頂きました!

榎本さんは目黒区立美術館でワークショップ・エデュケーターを22年間務めた後、現在は大分県立美術館にて様々なワークショップを開催し、教育普及に務めていらっしゃいます!


今回は2年生の後期課題である綴れ織り(つづれおり)の原画となるドローイングを制作します。

ドローイングの手法は様々にありますが、今回は ”名前” から始めるドローイングです!


今回使用する画材はカラーインク、クレヨン、漂白剤です。



まずは全員にA2サイズの画用紙を配布し、その画用紙を名札だとし、自分の名前を描きます。 制限時間は8分間、字体、色数、構図は自由です。










描き終わった名前を並べてみます


ここでなぜこの字体なのか、なぜこの構図なのか、なぜこの色を使ったのかを一人一人、発表していきます。


描いているうちは無意識だったけど、たぶんこの色が好きだから……
今日は雨が降っているから……
派手なものが好きだから……
自分の名前が読みづらいからローマ字で…‥
自分の名前のひらがなの形が好きだから…… などなど
様々な意見がでてきました!



さて次はこの名前のドローイングを読めなくする、見えなくするにはどうしたらいいのか?ということにつて考えます。

先ほどとは正反対の意図の質問に学生も少々困惑気味、、、

前の人が言った意見はダメという条件で23名の生徒が3回ずつ意見をだし、全部で69通りの案がでてきました!

名前を塗りつぶす、
漂白剤で消す、などという意見から、
ドローイングを破る、裏返す、捨てる、
紙飛行機にして飛ばしてしまう
など、様々な意見がでてきました!


頭がやわらかくなったところで、早速描いた名前を読めなくなるようにします!
本日用意された画材を使用するということを条件とし、手法は自由です。


榎本先生に刺激をもらったみんなはどんどん思い思いに描いていきます。









こちらは同系色で埋めていきます。




こちらは絵の具を垂らしています。

















こちらは漂白剤を使い、色を抜いていきます。




オバケが大好きらしく、オバケを描きまくって消しています


こちらも名前の上から絵をどんどん描いていきます。
とても楽しいモチーフで溢れています。






こちらは直線を名前が見えなくなるまで重ねていき、まるで織物のような綺麗なチェック柄ができました!


消し始めてから30分後!
みんなできあがりました!

に並べて発表していきます。


























一人ずつ、発表&講評です。




普段、描く作業には慣れているようでしたが、
一度描いたものを消して別のものに変化させるというドローイングは学生にとって新鮮だったようです。

今回作成したドローイングに描き加えたり、
トリミングして再構成させてたり、
また派生させて描き直したりという行程を経て、織物の原画としていきます。

どんな綴れ織りが出来上がってくるのか楽しみです!





榎本先生、台風のなか大分からわざわざありがとうございました!


吉本

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